道路改修雑感 (2007年3月5日配信)
■■■ 道路改修雑感 ■■■
去る2月25日、橋本市で「国道371号改修促進総決起集会」が開催されました。
従来より国道371号線の改修については、熱心に陳情等がなされてきましたが、今回は木下橋本市長が、市長就任後の企業誘致活動の中で、道路整備の必要性を改めて痛感されたことを契機に、決起集会を企画されたとのことです。
なお、木下市長には、去る2月27日小生が事務局長を勤め、今後の国土形成のあり方を議論している自民党政調会の戦略的社会資本整備検討小委員会で、企業誘致のため80社を超える企業訪問から感じたインフラ整備や人材確保等の必要性を語っていただき、今後の議論に大いに参考になりました。
さて、和歌山県にとって大阪府とつなぐ5つの主要府県間道路は死活的に重要であることは論を俟ちませんが、改修のスピードアップが求められていることも事実です。
そこで、取組むべき課題を述べますと、まず第一は、大阪府との関係ですが、府県間道路では大阪側の予算付けが比較的少なく、工事進捗状況も芳しくない現状です。大阪側での理解を高め、大阪府の予算増額を実現してゆくためにも、大阪側の市町村をはじめ関係者との連携をより一層強固なものにしてゆくことが必要です。
また、このような県境をまたぐ道路整備の問題は全国共通の課題であり、昨年末の道路特定財源の見直しに関する政府・与党合意では、19年中に今後の具体的な道路整備の姿を示した中期的な計画を作成する。特に、地域間格差への対応や地方の活性化、自立に必要な地域の基幹道路の整備などについて適切に措置する旨明記されましたので、促進に向け精一杯頑張ります。
第ニは、大阪府の財政もそうですが、特に地方は国の補助に対する地元の負担分について財政が厳しいため、その捻出に苦労しているのが全国的な実情です。このため、事業を進めるためにも地方自治体の財源確保が大きな課題です。
平成19年度予算では、最も重要な地方交付税の必要額を確保し、また自治体にとって長年の懸案であった地方債の高金利分の補償金なしでの繰上げ償還を実施し、平成19年から3年間で約5兆円の借換を行い、実質的に8,000億円程度の補償金を免除できることになります。
さらに、年末の税制改正・予算編成に向け、さらなる財源の確保に積極的に取り組みたいと思います。昨年末の税制改正大綱では、法人2税(事業税・住民税)を中心に偏在する税源について検討が必要である旨記述されましたので、これを踏まえ財源の確保に頑張るつもりです。
第三は、地域の協力です。地域の皆様の協力、地権者の協力がなければ事業は進まず、協力があれば速やかに進捗します。
来る3月25日、いよいよ京奈和自動車道紀北東道路の起工式が行われ、橋本市高野口町大野から打田ICのある紀の川市神領までの16.9kmの工事が始まります。地域の皆様、地権者のご協力のおかげで非常に順調に起工式を迎えられたようです。
今後も順調に工事が進み、一日も早い供用開始ができるよう頑張ります。
以上のような諸課題が相俟ってはじめて、事業が進展し目的が達成されます。
一日も早い完成のため、今後も精一杯頑張ります。
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