議員外交 (2004年5月18日配信)
■■■ 議 員 外 交 ■■■
二期目当選後、自民党内で就いた役職の一つが国際局次長です。
就任のきっかけは、同じ政策集団に属する遠藤局長に推薦をいただいたことですが、学生時代のゼミも国際政治で興味のある分野でもありました。さらに、国政に携わる議員としては国防・外交等は当然関わらなければならない分野です。
さて就任来、遠藤局長のリーダーシップで活発な活動をしています。 北欧研究会では、北欧諸国の在日大使館の大使や参事官から党本部で、社会保障制度などの話を聞き、またFTA(自由貿易協定)研究会では、現在FTA交渉中の韓国、タイ、マレーシア、フィリピンの在日大使館の関係者と意見交換を行うなどの活動をしています。
また外国から要人が来られた時には、同席します。先日は、中国共産党対外連絡部劉洪才副部長一行との政調会長主催の懇談会、また国際局長主催の懇談会の二度同席し、日本語の上手な一行と自由な議論をしました。 懇談の場でもあり、私からは日本の現状や靖国問題への国民の考え方など率直に主張しました。また、独日友好議連の方々との懇談会にも同席しました。
さて、そのような活動の一環として、五月の連休中に自民党国際局EU訪問団の一員としてEUの欧州委員会及び欧州議会を訪問しました。
欧州委員会は、ベルギーのブリュッセルに、そして欧州議会はフランスのストラスブルグに所在し、少し不便ですが、フランスの反対で移転できないということでEU内部の難しさを垣間みました。
さて、欧州委員会では、雇用・社会問題総局、対外関係総局、農業総局、貿易総局と意見交換をしました。 私は、ランダブル対外総局長担当となり、相手からは日本の景気回復についてどう見ているか、また中国の発展を日本としてどう見ているかなどの質問があり、私からは、現在日本の対外問題で国民の関心が高いのは、一つは北朝鮮による拉致の問題で、EUの理解と支援をぜひお願いしたい旨伝えました。 またもう一点はイラク問題で、EU内部では、英と仏独のように意見が分かれているが、イラク問題の今後をどう見ているか、またEUとしてどう対応してゆくかなどの質問を行い意見交換しました。
他の局長達との意見交換を含め全般的に見て、行政サイドの日本に対する認識は比較的薄いようでした。これは日本も同様で、米国や東南アジアに対する程の認識を欧州に対し持っていないだけに、今後一層交流を深め、相互理解と協力体制を築いてゆかなければならないと思います。
また、欧州議会では、各政党の代表者と意見交換をしましたが、対日交流議員連盟所属の議員達で訪日経験もあり、非常に友好的でした。やはり時間をかけ、親交を深める必要性を痛感しました。
なお、EU全体の印象は、お互いの戦争の可能性が大いに減少したこと、またユーロ圏の拡大による経済的メリットなどを強く感じましたが、一方加盟各国の主権とEUの主権の折り合いや、社会保障制度の格差の問題、また労働者の移動に伴う雇用問題などまだまだ調整し解決しなければならない課題が山積しているようです。
以上、国際局の活動を報告しましたが今後も様々な国々と交流を深め、相互理解を深めることが日本の平和と繁栄には不可欠であるだけに、積極的に活動して参ります。
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