衆議院選を振り返って (2003年11月27日配信)
■■■ 衆議院選を振り返って ■■■
総選挙が終わりました。皆様には大変お迷惑をおかけいたしました。
さて、私にとって二回目の衆議院選挙でしたが、実質的には初めての、県外から応援のない手作りの選挙でした。そして衆議院選挙の難しさをつくづく実感した選挙でもありました。
いくつかふりかえってみたいと思います。
まず、第一は、いつ解散が行われるかという点です。補選当選以来、何度か解散の可能性を指摘されつつ年を越え、本年七月末の通 常国会が終了した時点でも確定せず、様々な憶測が流れる始末で、どう準備を進めれば良いのか誠に難しい状況でした。そして、いざ解散ということになると投票まで、たったの一ヶ月ということで、てんやわんやの中での作業でした。
衆議院は、常在戦場といわれますが、まさしくそのことを実感した次第です。
第二点目は、どうしても掴めない、読み切れない部分が残るという点です。私は、3度の県議選、2度の市長選を経験し、細かく歩き、状況を肌で感じ、色々な話を聞かせていただくなかで、選挙の終盤には概ね状況を誤りなく把握できてきましたが、こと衆議院選においては、大体の状況は把握できても、どうしても最後に掴み切れない部分が残りました。それは、やはり広くて十分に歩き切れないということ、即ち状況を肌でつぶさに感じることが難しいということ。また人が多いため、会って直に解っていただくということが、短時間ではほとんど不可能に近いということでした。
ほとんど話を聞いていただく機会もなく、理解されることもなく審判を受けざるを得ないのが実際のところで、有権者の判断は、候補者そのものを離れたところでなされざるを得ないということです。これは誠に残念なことです。
さらに、掴み切れない点として、いわゆる風があります。
今回の選挙でも、当初自民党圧勝の新聞予測が出たように、民主党の風が吹いているようには思えませんでしたが、予測記事を契機として、また二大政党制、政権選択などの言葉と共に風が吹きはじめ、結果 として社民党共産党支持票が民主党に吸収される形で、民主党に風が吹いたように思われます。
結果は、与党三党の総議席数は大きく変わらず、社民党と共産党が大きく減らした議席を民主党が吸収した形になっています。
いづれにしても、風を適確に読むことの難しさを実感した次第です。
第三点目は、比例復活の問題です。小選挙区で勝負がつきながら、近畿全体の相対的な結果 から、復活当選となり、今後もシーソーゲームのような選挙戦を続けてゆくことになりました。
制度とはいえ、仲間であったものがいつまでも一つになれないもどかしさを感じ、また非常に複雑な思いですが、まさしく天の配剤というしかありません。
ただ改めて、小選挙区比例代表制という制度の難しさを実感した次第です。
以上、数点にわたって衆議院選挙で実感した難しさにふれてきましたが、これらの難しさをどう克服してゆくかが今後の課題です。
常在戦場といわれる衆議院選において、選挙区の広さを克服し、一人でも多くの方々と語り合い、理解していただいて和歌山二区を代表する衆議院議員は、石田真敏をおいて他にいないと言っていただけるように努力を積み重ねてゆくことに尽きるわけですが、何といっても、その本分は仕事です。この大変な時代にあって、どうリードして日本の平和と安定した繁栄を築いてゆくか、そして故郷の皆様に安心して生活をしていただける状況にしてゆくかが問われるところです。
この両立をはかり、皆様のご期待にそえるよう精一杯がんばって参ります。
今後とものご指導とご支援をお願い申し上げます。
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