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新年のご挨拶 (2011年1月1日配信)

■■■    新年のご挨拶    ■■■

 新年あけましておめでとうございます。お健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 さて、政権交代から一年半が過ぎましたが、この間に民主党マニフェストのいい加減さが、次々と明らかになりました。その最たるものが普天間の問題と、これに端を発した日米関係の揺らぎが招いた中国漁船問題とロシア大統領の北方領土訪問です。日本の国益を損ない、国際的評価を著しく貶めました。
 また、子ども手当、高校無償化、高速道路無料化、暫定税率廃止などの公約も、原資にすると謳っていた「ムダ」が実際にはほとんどなく、財源の手当てすらできていません。
 これら外交と内政の両面にわたる民主党政権の迷走と混乱が、民主党および内閣の支持率を急落させ、政治状況をより不安定なものにしていることは誠に遺憾と言わざるをえません。
 またこの間、民主党の本質に根ざす危うい思想が、明らかになりつつあります。国家主権を否定するところから始まる、「国会内閣制」に基く政治主導や「地球市民」思想に基く外交や地域主権改革、さらに公務員へのスト権付与、そして「すべてのこどもを社会全体で育てる」との思想に基く子ども手当、配偶者控除の廃止、夫婦別姓の推進などです。
 社会のあり方の根本理念を、政権の座に着いただけで国民的議論もなく知らぬ間に変えていくことは許されません。民主党の暴走を何としてでも止めなければなりません。
 一方、われわれ自民党も政権交代以降、さまざまな批判をもとに真摯に議論を重ね、改善すべきを改善してまいりましたが、いまだ十分な支持率を回復できているとはいえません。
 この状況を受けて、私が事務局長を務める自民党「党・政治制度改革実行本部」では、みなさんからの批判や期待を踏まえ、過去の政権運営や政策などについてさらに深堀した検証・反省などを行っています。みなさんから信頼していただける、さらに政権を託していただける自民党に生まれ変わるべく議論を重ねているところです。
 さて、いよいよ従来から申し上げてきた「エポック・メーキングの年(新時代を開く年)」を迎えます。
 今日の大変革は、明治維新、終戦に次ぐ第三の改革期といわれますが、維新の混乱はペリー来航をきっかけに最後の不平士族の乱(西南の役)まで、足かけ四半世紀で落ち着きを取り戻しました。終戦の混乱も昭和6年の満州事変をきっかけに戦時が始まり、終戦とそれに続く戦後復興により、四半世紀を過ぎた昭和30年ごろに「もはや戦後ではない」といわれるようになりました。
 今日の世界的混乱は1987年の旧ソ連での改革「ペレストロイカ」、あるいは89年の「ベルリンの壁の崩壊」といった「冷戦の崩壊」を端緒としていますが、今年はその「ペレストロイカ」から足かけ25年目を迎える年です。いよいよ「一定の落ち着き」を取り戻せるのではないかと思います。
 この間、「鉄のカーテン」が開いたことでロシアが誕生し、中国が資本市場に参入するなどグローバル化が進み、さらに商用インターネットの構築などでIT化も急速に伸展しました。また、急激な少子高齢化の一因でもある突出した世代人口の「団塊の世代」が、いよいよ現役期から退職期を迎えることによる社会の大変化が指摘されています。
 以前より、キーワードは国際化、情報化、高齢化といわれてきましたが、めまぐるしく変わる状況に翻弄され、その中身については誰も十分に見通すことができなかったといわざるを得ません。そのため政治も、将来ビジョンを示すことができませんでした。
 しかし、いよいよ一定の方向を見出せる状況を迎えました。恐らく、将来のキーワードは「環境を守る」「アジアとの共生」「ICTの利活用」「長寿を生きる」などであり、国においてはこれらを踏まえて新しい時代のビジョンを示さなければなりません。また県・市町村においては、これをどう具体的に仕事や生活に取り込み新時代の糧としていくか、それぞれの可能性と特性を見極め、方策を立てることが求められます。
 いよいよ新しい時代に向かって歩みを始める時です。国政に携わる者として、ご期待に沿えられるようしっかり頑張ってまいります。
 時あたかも、わが故郷和歌山では仁坂知事が再選されました。これからの4年間にどのような布石を打つか、対策を立てるかによって、将来の和歌山を決定付ける重要な時期と言って過言ではありません。仁坂知事には精一杯がんばっていただきたいと思います。
 私も国会議員として仁坂県政にしっかり協力してまいります。そして、和歌山の明るい将来を築くべく精一杯がんばってまいります。
 末筆ながら、みなさまのご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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