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参院選を終えて (2007年9月3日配信)

■■■  参院選を終えて  ■■■  安倍改造内閣が発足しました。国民の評価は、概ね良好で支持率は少し回復したと報じられています。和歌山県から初めて自民党三役に就任された二階俊博総務会長が新聞にコメントされたように、「内閣改造にかけた安倍首相の真剣さが国民の心に届いた。経験豊かで重厚な布陣が、国民に好感と安心感を与えたのだろう。」ということだと思います。しかし、再起の第一歩を踏み出したにすぎません。  参議院選挙での与党大敗は、法案の審議や問責決議の効果さらに日銀総裁等の国会同意人事など様々な面で非常に大きな影響があり、政局の行方を左右するだけに大変大きな衝撃で、未だ国会運営の先行きは不透明です。また、参議院選挙後、自民党内では様々な所で、選挙の敗因と今後の対応が議論されました。所属する政策集団でも、投票日翌日より連日意見交換会が開催されました。そして、党では参議院選挙総括委員会の下、幅広く意見聴取がなされました。私も近畿ブロックの党所属国会議員懇談会の場で数点にわたり意見を開陳しました。その結果、総括委員会報告書では、年金記録問題や政治とカネ問題等で国民の大きな怒りと失望を買ったこと、また安倍総理の政治姿勢や政策の優先順位の民意とのズレが指摘され、また強引に見えた国会運営や地方の疲弊、さらに党支持基盤の衰退などが指摘されました。そして、「安倍総理には、積極的に国民の中に身を投じ、国民と苦楽を共にする中で、切実な要望にじっくり耳を傾けながら、自らの所信について誠心誠意情熱をもって訴えて、国民の目線に沿った政権運営を行っていくことが求められる。」とされています。この報告を受け、安倍総理は「人口が減少し、経済がグローバル化していく中で、改革を行っていかなければ日本はやっていくことができないが、一方中央と地方に存在する格差の問題にもっと政治は配慮すべきだというのが参院選の教訓であり、どうすれば改革に伴う痛みを和らげることができるか、今まで以上に力を尽くしていかなければならない」旨、決意表明され、改造内閣では、地方・都市格差是正担当相(増田総務大臣兼任)を新設されました。  以上のような状況の中、内閣改造・党役員人事が行われ、私は麻生幹事長のもと党副幹事長として執行部に入ることになりました。党は存立の危機にありますだけに、精一杯頑張って参ります。  早速開催された副幹事長会議の席で、麻生幹事長の第一声は、地方再生に党としても全力で取り組むというもので、具体的には全国行脚をし、より一層地方との対話を進めるとともに、自民党の地方組織の強化もはかるというものでありました。 政府・与党あげて参議院選挙で表された民意にこたえるべく意欲を新たにしています。そして、私の役割は、今後も地方の実情を、地方の声を国政に反映させることであり、党執行部の一員として、地方再生のために精一杯頑張ります。

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