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今はどの辺りか? (2003年6月23日配信)

■■■  今はどの辺りか?  ■■■ 先日、JCの和歌山ブロック大会にご招待をいただきました。さて挨拶ですが、次代や次々代のリーダーたるべき方々に、この難しい状況の中の「今」をどう説明すればよいか考え、以下のような挨拶をさせていただきました。 現代は、明治維新、第二次世界大戦後に継ぐ第三の大改革期にあることは世の通説となっている。すなわち、世の中の大変化に旧制度が対応できなくなっているということである。 そこで明治維新期に照らし合わせてみると、維新のきっかけはペリーの来航といえ、それから14年後に大政奉還がなされ、明治新政府が発足し、その後、廃藩置県や学制領布、地租改正などの従来の制度を根底から覆すような大改革をなし遂げるなか、様々な不満分子による乱を鎮圧しながら、クライマックスともいうべき西南の役を迎えた。実に大政奉還以来10年後のことであり、この事件の終了をもって明治新政府の方向が定まったといえる。 この流れを現代に当てはめてみると、ペリー来航に匹敵するのが、1991年のソビエト崩壊だと思う。このことを起因として、グローバル化が一段と進み、今日の中国に起因するデフレや空洞化問題が起こり、またアメリカの一国主義とも言われる現象が起こっている。 同時に、ソビエトの崩壊を契機としてインターネットが開放され、これと共に情報技術が一段と進展したのである。 そして一方では、少子高齢化も急速に進み、いよいよ数年後には日本として初めて人口減少を経験するところまで来た。 ソビエト崩壊以来12年(ベルリンの壁崩壊以来14年)。明治維新に倣えば、ペリー来航以来14年で様々な変化への対応力のなさから大政奉還がなされたように、そろそろターニングポイントを迎えているように思う。そして今後5~10年間は、様々な不平不満に対処しながら西南の役を迎えたように、時代の大変化に対応すべくあらゆる分野における構造改革を、政府も、企業も、個人も一段と加速し、断固としてなし遂げてゆかねばならないときだと思う。 まさしく、新しい日本の創造に向かって新たな歩みをはじめる時である。 そして、この時にこそ発言し行動して欲しい。大変化の時の発言と行動は世の中が定まった時のそれに比べて何倍もの価値がある。 大要以上のような挨拶をさせていただきました。 その挨拶の後、ふと思ったことですが、2年前に小泉総理が登場し、それまで の政府とは大きく異なった手法で、様々な分野の構造改革を手掛けています。その成果が現在上がっているかどうかはともかくとして、とにかく明治新政府のように、新しい日本の創造にむかって歩みをはじめたのではないかと思います。とするならば、後世歴史家は小泉内閣の登場こそが、時代のターニングポイントであったと評価するかもしれません。 いずれにしても、「今は」明治新政府が様々な抵抗勢力と対峙しながら旧制度を破壊し、新制度を構築してゆき、ついには西南の役を乗り越えて新時代を切り拓いたと同じ過程にあるように思います。 以上が、私の時代認識ですが、一刻も早く新しい日本を迎えるためにも全力投球でがんばります。

石田真敏メールマガジン

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