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祭りと特産品(2012年8月20日配信)

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●新たな山椒の活用
 今年は、うなぎの値段が高いとマスコミあげて報道された結果、かえってうなぎが売れ残って業者が泣いているとのことです。この影響はうなぎ業者に限りません。薬味の山椒も、対前年比3割安と報じられています。
 和歌山県の紀美野町から有田川町一帯は全国一の山椒の産地です。しかし、この数年来は中国産の安さに押されて苦戦しており、寺本紀美野町長から何とか売りようはないかとの相談も受けていた状況だけに、産地にとっては大きな痛手です。
 さて、山椒の使い道として思い浮かぶのは、うなぎの薬味やちりめん山椒、七味唐辛子や漢方薬としての利用ですが、その気になって調べてみると、うなぎ以外にもさまざまなレシピが紹介されています。中でも牛肉の山椒煮、牛肉の山椒焼きなど、とくに肉と合うようです。また、先日ピザを食べたとき、ピザにはタバスコとばかり思っていましたが、ふと山椒も良いのではないかと試したところ、これなら世界に通用するのではと思わせる風味でした。
 一昨年のフーデックス・ジャパンでは、アメリカにはない香辛料とのことで、山椒の水煮が8人のアメリカ人審査員の評価を得て入賞しました。現在、摘果した柿の薬用化を開発した地元の会社にお願いして、山椒の活用方法を研究してもらっていますが、世界に通用する香辛料となることを期待しています。

 ●世界に通用する柿産品
 また、先週はお盆だけに、各地の夏祭りに参加しました。祭りに参加するといつも思うことですが、こういう機会をとらえて、ご当地の特産物を利用しアイデアを凝らした産品を競い合い、祭りに参加したみんなの評価を受けてはと思います。そして、みんなの目がねにかなったものは、町をあげて売り出していくのです。
 このように思ったきっかけは、2年前の秋の祭りでJA紀北かわかみの方が開かれていた「柿ミルク」の試飲会です。柿1とミルク1をミキサーにかけ、それにミルク1を加えた簡単な飲み物ですが、素直においしいと感じました。そして、これを全国の家庭に普及すれば柿の消費は大きく拡大するなと思ったからです。
 ただ残念なのは、2年経っても地元の方々すら、ほとんど「柿ミルク」を知らないことです。やはり、地元から一人一人が全国に向けて発信していくぐらいの意気込みが必要だと思います。 「あんぽ柿」も同じです。さすがに産地の地元の方々は知っていますが、県全体ですら恐らく半数ぐらいの認知度だと思います。先に紹介した一昨年のフーデックス・ジャパンのコンテストでは、JA紀北かわかみの「あんぽ柿」が第一位で、世界に通用することが証明されただけにもったいないことです。 ●地域を挙げた取り組み
 このように私たちの周りには、まだまだ工夫次第で全国に、いや世界に発信して消費を拡大できる産品がたくさんあります。様々な方々の知恵を借りて商品化していきたいものです。
 そして、そうした機会の一つとして、ぜひ多くの人々が集まるお祭りの場で、特産品を活用した新商品を創り出し、高い評価を得たものはみんなの力を合わせて全国や世界へと売り出していくための貴重な機会として行きたいものだと思います。

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