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新年のご挨拶(2012年1月5日配信)

■■■    新年のご挨拶    ■■■

 新年明けましておめでとうございます。お健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 さて、2011年はまさしく大激動の年でした。東日本大震災と原発事故、台風12号被害、タイの大洪水などの災害、またジャスミン革命をはじめとする中東諸国の激動やウオール街デモなど先進国での格差問題、さらに欧州危機とそれに伴った世界経済の減速懸念と超円高、そしてアメリカのアジアへの積極関与などが次々に世界を揺るがせ、大きな変化をもたらしました。
 以前から、冷戦の終結から四半世紀を迎える2011年は、エポック・メイキングの年と申し上げてきました。すなわち歴史を省みれば、大きな変革も概ね四半世紀で一定の節目を迎え、新たな段階を迎えてきたからです。昨年はそこに大災害が重なり、目に見える大きな変化がありました。
 まず、大震災で地域の絆や家族の大切さが見直され、原発事故により節電など今までのライフスタイルの見直しとともに、エネルギー自体のあり方やそれに伴う産業、生活の変化を語る機運が生まれました。
 グローバル化とIT化は、絶大な力を誇った権力者を一瞬にして没落させる力を示したものの、一方では富む者と富まざる者との差が問題とされるまでに格差を広げています。世界的な雑誌の「TIME」は新年号の表紙を飾る「今年の人」に、初めて特定の人ではなく「抗議する人」という不特定の人を選びました。これは現在の政治、経済に不満を抱える人々を象徴するもので、世界的な問題としてとらえられています。当然、日本も例外ではなく、政治・経済に携わる者が等しく心しなければならない問題です。
 欧州危機は、冷戦の終結とともに始まったEUとその後の単一通貨ユーロが内包する矛盾を露呈し、新たなあり方が模索されることになりました。当分の間、世界経済に大きな影響を与えることになります。
 成長目覚ましいアジアでは、アメリカが極東海域における中国と周辺国との対立を踏まえ、今後の成長センターたるアジアへの関与を深めています。
 以上のように大変複雑で難しい課題山積ですが、従来から申し上げている将来のキーワードである「環境を守る」「アジアとの共生」「ICTの利活用」「長寿を生きる」などを基に、こうした変化を充分勘案しながら、成長戦略、社会保障制度の抜本改革、財政再建など待ったなしの取り組みをしていかねばならない時を迎えています。
 この時にあたって、昨年各所で日本国民に大きな感動を与えられたブータン国王の国会演説の一節をご紹介します。 「世界は常に日本のことを、大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへの願望をもって何事にも取り組む国民、知行合一の国民、兄弟愛や友愛、揺るぎない強さと気丈さを併せ持った国民であると認識してきました。(中略)このような価値観や資質は昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれたものです。それが数年、数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう」
 日本にとって非常に厳しいこの時期に、すべてとは言わないまでも世界中が我々日本と日本人をこのように高く評価していることを、ブータン国王はあらためて気づかせてくださり、自信と誇りを与えてくださいました。われわれ日本と日本人は、もう一度自信と誇りを持って、世界の人々の期待に応え、新たな時代を切り開いていかなければなりません。

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