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福田総理の辞任を受けて (2008年9月4日配信)

■■■    福田総理の辞任を受けて    ■■■

 福田総理の辞任は、ご本人以外のすべての人にとって唐突なものでした。

 政府や自民党の幹部にとってすら寝耳に水でありましたから、当然私にとってもそうで、夕食後、知り合いの政治部記者から電話で、「9時30分から総理の緊急記者会見があるが、内容を知っていますか?」との問い合わせが第一報で、その後同僚の副幹事長に連絡をとっても知らないとのことで、会見を待つ以外に仕方なかった状態でした。

 テレビでの会見を見ながら、翌日早朝より高野町長選出陣式に出席する予定を変更するため、後藤町長へのお詫びの電話やら、朝10時から開会される自民党役員連絡会、引き続く副幹事長会議に間に合うよう関空発午前7時過ぎの飛行機の予約やらを慌しく行ったところです。

 翌日は、役員連絡会や副幹事長会議そして政策グループの会合などで、総裁選のあり方等が議論され、手続きを経て今日3日、9月10日告示、22日投票という日程が決定しました。

 さて、福田総理の突然の辞任については、総理ご自身は、恐らく様々な事情を勘案して決断されたことだと思いますが、私を含めほとんどの国民にとっては、余りに唐突でありました。それだけに、国政を担う一人として、国民の皆様にご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

 私も、臨時国会日程がなかなか決定しないことなどから、臨時国会での緊急総合対策を中心とする補正予算、新テロ特措法、消費者庁設置法などの重要法案の審議がスムーズに進むかどうか懸念をしていました。例えば新テロ特措法などで、福田総理の進退が問われる状況もありうると思っておりましたが、少なくともそこまでは頑張られるものと思っていただけに誠に残念です。

 さて、いよいよ総裁選が実施されます。投票日は、民主党が主張した9月29日所信表明演説という国会日程なども踏まえ、9月22日になりました。

 今回の総裁選は、二代続けての総理の途中退任、そして現在の自民党への国民の厳しい声を十分に考慮した選挙となるべきです。

 先ず、複数の方が立候補して、国民に見える形で政策論争を積極的に行うなど、オープンな総裁選とするべきです。

 その上で政策論争においては、国民の不満や不安に明確に応えるものとすべきです。すなわち、税金のムダ遣いや社保庁などの杜撰な事務への批判に明確に応えることはもとより、当面する課題だけではなく「地方はどうなってゆくのか?」「長寿をどう生きてゆくのか?」さらに、「日本はどうなってゆくのか?」という国民の声にこたえ、不安を解消し将来に向けて希望を見い出せるような力強い日本復活ビジョンを競い合うべきです。

 そして、このような前向きのビジョンこそが、来たるべき総選挙の争点となり、今後の日本の進路について国民の信を問う総選挙となるべきです。

 決して、民主党が主張するように、施策を逆戻りさせたり、バラマキ施策を行うべき時ではありません。「失われた10年」を再び繰り返してはなりません。今は、苦しくとも新しい時代を切り拓いてゆく時です。進むべき方向を誤ることのないよう頑張ります。

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