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不安の解消 (2007年11月5日配信)

■■■  不安の解消  ■■■

  参議院選挙と自民党総裁選を経て、自民党や国会の様相は随分変わりました。

 国会では、民主党の協力なくして審議が進まなくなり、民主党の責任ある対応が求められています。

 また自民党内では、地方の課題が重視されるようになり、真剣な議論がなされています。

 そのような中、参議院選挙や総裁選を通じて改めて感じたことは、国民が将来への不安を強く抱いているということです。これを踏まえ先の総裁選では、舛添要一氏らと共に福田候補に「安心と希望」をテーマに提言しました。地方での安定した生活が可能となる施策の実施、人生80年時代の人生設計を見据えた雇用・福祉対策、さらに構造不況業種への対応などです。

 参議院選挙で自民党が大敗した敗因の一つは、「地方の反乱」です。確かに今までのように地方での安定した生活を送ることが難しくなりました。建設業でどうやって生きてゆくか、農林水産業では、小売業では、そして地場産業ではどうやってゆけばいいのか。現在まで地方を支えてきた様々な業種で、国際化や情報化や少子高齢化による大きな変化への対応に苦しんでいます。また地域的に見ても、過疎地や離島で、そして小さな町でどう生きてゆけるのか将来への不安が募っています。

 福田内閣は、この不安解消に積極的に取り組むため、政府・党の体制を整えました。

 自民党の地域活性化特命委員会では、地方自治体の財政を少しでも豊かにするため、また地域に活力をもたらすため来年度予算編成、税制改革に向け侃侃諤諤の議論をしています。 期待に沿えるよう頑張ります。

 また参議院選挙では、地方だけでなく都市でも大敗しました。その敗因は、40代50代の有権者の自民党離れだと思います。

 事実40代50代の自民党支持率は、他の年代に比べ非常に低い支持率であり、また、この年代が将来への悩みや不安を抱く割合は、内閣府の世論調査において70%を超えています。

 この年代の方々は、バブル期の過重な住宅ローンを抱えながら長時間通勤に耐える一方、子育てに追われ、同時にリストラや給与の減少など非常に厳しい生活に直面している年代であり、さらに長期化する老後の生活を支えるべき年金が信頼できるのかという不安が脳裏をかすめているのではないでしょうか。

 人生80年時代といわれながら、現在のシステムは人生60年時代の延長にすぎません。早急に人生80年、いや90年を生き抜くための働き方、年金・福祉のあり方、さらに住み方や暮し方など生き生きとした人生設計が可能となるようなシステムを構築することが必要です。

 例えば、以前から提唱している「定年前帰農促進事業」のように、子育てに目処がつき、新規就業に体力も気力もある年代の方が、新しい仕事に思い切って踏み出せるような強力な支援体制やワークシェアリングなど、60代でも70代でも収入や体力に応じて、働き活動できるシステムが必要です。

 また、福田総理が提唱されている200年住宅構想のように長期の住宅利用によって、子育ての時期は大きな家に、そして老後はその住宅を子育て世帯に譲ることによって、資産として活用しうるような住宅政策も豊かな老後のために重要です。

 以上のような様々な手立てを講じて、国民の不安を解消してゆくことが求められています。福田総理の提唱する「安心と希望の国づくり」をめざして頑張ります。

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